平成29年2月11日(祝)に広島医師会館にて
「地域包括ケアシステムに我々介護支援専門員は何かできるか?」を
メインテーマに、ケアマネジメント広島大会が開かれました。
その中で「医療・介護の連携を統合化するために -各専門職の立場からー」というタイトルの
シンポジウムで社会福祉士 兼 主任介護支援専門員として意見発表をさせていただきました。
団塊の世代が75歳に達し超高齢化社会を迎える2025年問題、その後、総人口が1億人を
切ると言われる2040年と、今後の社会保障制度は激変していくことが予想されます。
そうした中でも高齢者が可能な限り自分らしく、住み慣れた地域で在宅生活を送れるよう、
医療・介護・予防・住まい・生活支援の確保を含めた「地域包括ケアシステム」を
構築していかなければなりません。
そこで、シンポジウムでは「地域包括ケアシステム」において、その一翼を担う医療介護の
専門職が高齢者支援を共通の目的とし、より専門性を高めると同時に連携していくための
方法論を検討しました。
医師、訪問看護師、作業療法士、介護福祉士、社会福祉士、介護支援専門員など
我々専門職は特化した専門性ゆえに他職とは異なる知識・使用言語・技術を持ち、
それらから生じる意思疎通の障壁も少なからず存在します。
それぞれの課題や取り組みを発信していく中で、現場ではつい実務優先で
見過ごされがちな「相手からの目線」を改めて認識できました。
前述したとおり、医療・介護に係る状況は逼迫した局面を迎えつつあります。
それを乗る切ることのできる、より良いパフォーマンスを生み出すために、
我々専門職には信頼関係に基づく強固なパートナーシップが求められます。
まずはその一歩として、相互理解につながる貴重な機会になったと思っています。